第36回 部落解放をめざす会 総会挨拶

「部落解放をめざす会」総会を開催するにあたり、会員の皆様の差別撤廃に向けての日頃の活動に感謝申し上げます。
2019年12月に新型コロナウィルス感染症が報告されて以来、総会も開催を縮小し、書面決議という形で開催してまいりました。しかし、2023年5月より、感染症法上の取り扱いが5類へと移行されることになり、ようやく通常開催という形で開催できることになり
ました。
そんななか、めざす会の事務局長としてご尽力されてこられた「松田操」さんの突然の訃報に、驚きと深い悲しみでしばらくはこの事実を受け入れることができませんでした。この訃報は、私のみならず共に差別撤廃運動に取り組んできた多くの人々に、深い悲しみをもたらしたのではないかと思います。
松田さんは、「部落解放をめざす会」の発起人として、「めざす会」を立ち上げられ、部落差別をはじめとするあらゆる差別撤廃のために邁進してこられました。そして、桑名市における「人権宣言」や「差別撤廃条例」などの制定にも大きくかかわってこられました。
そんな松田さんの差別撤廃の運動にともにかかわってこれたのは、私にとっても楽しさでもあり、意味深いものでした。人権については言うまでもなく、人間としての生き方に関わっても、教えられたことは枚挙にいとまがありません。松田さんは日頃から「差別をなくす取り組みは、一人では何もできないが一人からはじめなければなにもできない。そして、地道に息の長い運動にしていかなければ…。」というのが口癖でした。まさにその思いが、設立から30年以上も運動を続けてこられた所以ではないかと思います。しかしながら、毎日のようにハラスメントの報道を目にしない日はありません。さらにネット上においても差別事象は後をたちません。
この設立当初の思いに今一度立ち返り、差別撤廃に向けて裾野を広げ、差別を許さず人権を大切にする社会を目指していきたいと思います。
差別撤廃・人権確立をめざす取り組みの継続とともに、さらなる取り組みの充実を図っていくためにも、「部落解放をめざす会」の活動に対しまして、みなさまのご支援・ご協力をお願いいたします。

部落解放をめざす会 会長

岩浅 和博